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         水槽を立ち上げる時、照明や水草、魚そしてフィルター。これらを一式そろえる時フィルターの能力で悩む場合がある。 
          実際フィルターにはどのくらいの濾過能力があればいいのか?そして濾過能力はどの様にして判断すればいいのでしょう? 
          まず濾過能力とはどういうことか? 
          単純に考えてみると、水槽内の水をフィルターにどのくらい通せるかによって決まる。 
          つまり一定時間内に水槽内の水をどのくらい循環させる事ができるかと言う事 
          である。 
          一般的な外部式フィルターや外掛け式フィルターでは1時間あたりの流量で記載されてあるので目安になると思う。 
           
          ではどの程度がいいのだろうか ? 
          アクアリウムの盛んなドイツでは水槽内の水を1時間に2〜5回 循環させる事ができるのがフィルターに必要な能力と言われているらしい。 
          特に水草を扱う水槽では水流が緩やかで自然な貫流が水槽内に施されるのが理想的と思われるので1時間に2回以上は必要ではないかと思う。 
          とは言っても必ずしも商品に記載されている数値が全てと言う事にはならない。 
          実際にはフィルターの濾過槽内に炉材が入り、使い込むうちに濾材の物理的濾過による目詰まりなどの影響で 
          ポンプの能力は約30〜50%は低下する。 
          そのことを考慮してメーカー記載の数値の最低でも半分と考えるのが基本と言えます。 
           
          と言う事でちょっと計算問題・・・ 
           
          [問題] 
          30センチキューブ水槽にを新たに立ち上げようと思う。 
          水草をメインにしたいので濾過装置は外部式の密閉型フィルターにしたい。 
          さてどのくらいの能力の物を購入すればいいだろう?  
           
          <ヒント> 
          適正値を水槽内の水を1時間に2回以上循環させる能力として 計算し 
          それを濾過能力の最低ラインとする。 
          外部式フィルターに記載されている数値は濾材による能力の低下を考慮して 
          ここで得られた値の2倍 とする。・・・・・・【答えはこちら(別
          窓)】 
           
          ただしこの数値はポンプと水槽を同じ高さに置いた場合の数値で 
          実際にはフィルターの能力を計るには揚程能力 
          (水を押し出す力で、どのくらいの高さまで汲み上げる事ができるかと言う数値) 
          が重要になってきます。 
          この値が大き程、濾材から受ける負荷の影響を受けにくくメーカー記載数値に実測値が長い間安定して維持されています。 
          それでもこのメーカー記載数値の50%値で計算しておけば、ほぼ間違いなく 
          適正流量を得られるでしょう。 
           
           
            
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