【磁北線って何?】 |
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地形図では一般的に上が真北(北極点方向)を示していますが、
コンパスが示す北は磁北といい、実際の真北を示さず西にずれた北磁極方向を示す。このズレの角度を磁気偏角といい、場所(地形図)により異なり、普通
は図郭外に記載されている。磁北線とはこの磁気偏角をもとに地形図に記入された線のことをいい、コンパス使用による地図利用をする場合は事前に記入しておく必要がある。
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【磁北線を記入してみる】
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それでは実際に磁北線を地形図に記入してみることにする。
地形図の縦の長さをYcm、磁気偏角をVar、地形図上で西偏する距離をTcmとすると
Tcm=tanVar×Ycm
となる。上記の式から求められた距離Tcm分だけ地形図の図郭線の右上隅からはかり右下隅と線で結ぶと磁北線の完成である。あとはこの線に平行に何本か地形図上に引いておく。
と、こんな説明では実際はやってみようなどとは思わないですね(笑)
そこで、北東北の主だった場所のT値を計算した値を下記に示しておきます。ちなみに地形図は2万5千分の1の国土地理院から発行されている一般
的に手に入るもので、図郭の縦の長さを37cmで計算しています。
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場所
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磁気偏角Var
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T値(cm)
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磐梯山 飯豊山 |
7°40′
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4.98
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早池峰山 |
7°50′
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5.09
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鳴子 |
8°00′
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5.20
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栗駒山 鳥海山 八甲田山 |
8°10′
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5.31
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盛岡 |
8°20′
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5.42
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焼石岳 雫石 |
8°30′
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5.53
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八幡平 田沢湖 |
8°40′
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5.64
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森吉山 |
8°50′
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5.75
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磁気偏角値は2000年1月1日現在の値
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【表計算ソフトで計算してみる】 |
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地形図を利用する時、よく経験するのが、必要な場所がちょうど分かれ目になっている事。そんなときはどうしてもコピーしてつなげて使用したりするのですが、そこで問題になるのが磁北線の書き込み。上記の計算されたT値があれば市販の地形図は対応できるのでいいのですが、必要な部分だけコピーして使用する時、紙の大きさにも限界があるのでいちいち37cmの市販の大きさにあわせる事なてしませんよね。
そこで 面倒な計算も入力するだけで解決。表計算ソフトを使った支援ツールを作ってみる。
今回使用する表計算ソフトは御存知MSエクセル。特別難しい事はありません。ただ計算式に数字を代入するだけです。
ポイントは
(1)磁気偏角をラジアン単位に変換してあげること
(2)磁気偏角値の『分』の部分を10進数に変換すること
この2点を注意して代入してあげれば、縮尺さえあっていれば磁北線を記入する時地図の大きさは関係無くなります。
T=tanVar*Y
T:地形図上の西偏距離(cm)
Var:磁気偏角(○度○分)
Y:地形図上の図郭の縦の長さ(cm)
この式は直接エクセルでは認識しません。
エクセルでは角度をラジアンに変換しないと認識しません。
その他に代入値は角度を○度○分から○.●度つまり8°30′の場合8.5°にして代入しなければなりません。
以上をふまえて上記の式を実際の式として書くと以下のようになります。
T=tan(Var'*pi()/180)*Y
Var':磁気偏角変換値=A°B′=(A+B/60)°
pi():円周率(エクセルではこのように表現します)
できましたか?
ちなみにVar'は取扱いに少し工夫が必要です。何度と何分をわけて計算してあとで代入します。
もう少し簡単なやり方あるのかな?詳しい人だれか教えてください(^_^;
参考までにRootsが作ったファイルを載せておきます。
ダウンロードはこちらから→ 磁北線書き込み支援ツール
磁気偏角値のその他の値はこちらから→磁気偏角一覧図
◇注意◇
僕の環境はMacですので、作ったファイルがもしかしたらWindows環境ではうまく機能しないかもしれません。
また、ファイルを扱う事によって生じた損害などは責任を持てませんので、各自の責任で御利用下さい。
以上を御理解の上、個人で利用する分には連絡はいりません。御自由にお使い下さい。ただし再掲載などの行為はやめて下さいね。
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