INDEXHOME
  04/03/27:秋田駒ヶ岳
  メンバー:るーつ、イチロー

 
 

 久しぶりの山行である。3月の末にもなると下界では大分春の様相になってくるのだが、山ではまだまだ冬だった。
2月に行き続けた秋田駒。ことごとく天気や自分の実力のなさから跳ね返され続けたが、今回はやっと計画通 りのルートを走破出来た。とはいってもやっぱり楽には遊ばせてくれませんね。雪質はアイス有り、クラスト有り、パウダー有り、ザラメ有り・・・、そしてガス、強風のち暴風(まさに暴力的)、、、とまあ山での色んな条件を1日で経験してしまった。そんなこ〜〜い中身だったツアーをイチローと行ってきた。

[行程]
 8:30 田沢湖スキー場かもしかリフト出発
 8:50 スキー場トップ出発
10:15 男岳ピーク
11:20 阿弥陀池小屋
      昼休憩
11:50 阿弥陀池小屋出発
12:30 横岳ピーク
13:00 大焼砂滑降開始
14:30 国見廃ドライブイン到着
15:20 田沢湖スキー場着
      水沢温泉で〆


 天気はお昼頃から安定してくるだろうという予報だったのでスキー場からハイクアップして国見温泉の46号入り口へ降りるルートを行くことにした。スキー場からの細尾根は、今までアイゼンが無かったのでチャレンジしなかったルート。今回アイゼンをゲットした事とヤマヤイチローが同行してくれた事もあってついにチャレンジする事になった。

  スキー場トップでは登山靴に山装備の3人組のおじさん達がいた。途中まで一緒に登ったのだが同行者の1人が遅れていたので男岳までの細尾根半分くらいの所から2人でハイクする事になった。前日の降雪で平均的に5〜10cmの新雪。その下はアイス。このあたりからだんだん風が強くなってきて、最後の100m位 は時折くる突風に体を持っていかれそうになりながらも1歩1歩登って行った。アイゼンでのハイクは快適でもっと歩きにくいかと思っていたがなかなか調子いい。新雪の下がちょうど食い付くアイスだったのも良かったのかも。そんなわけで突風で飛ばされそうになっても足がしっかり踏ん張れる。。。とってもラクチンでした。風はしんどかったけど(^_^;

 無事に男岳ピークへ到着すると取りあえず記念写真。夏に訪れた時と全く違う雰囲気のピークは強風にさらされ休憩するもあまり心地よく無い為に、15分程休憩して阿弥陀池へ向かう事にした。
 男岳を出発すると風はおさまらないものの、視界が良くなってきた。前の週に、はこちゃんチームが滑ったと思われる男岳南東斜面 を上から見下ろす。。。。

『すばらしい〜〜』

 斜度も長さも地形もパウダーならサイコーだ!来シーズンは厳冬期に滑るぞ!なんて思いながら尾根沿いを阿弥陀池方面 へ移動する。ここで横岳、阿弥陀池の1500分岐点からアイゼンで途中まで降りるが
意外に斜面 がパウダー状態。アイゼンで降りるのは勿体ねえだろ!ということでスキーに履き替え。ここでアイゼンの収納袋を風に持って行かれてしまう(T_T)・・・あまり視界は良くないが滑降開始。50mくらいだがなかなかイイ感じの手ごたえ。西側に阿弥陀池をトラバース。今シーズン2回目の小屋へ到着。この時、視界はなんとなく周りを確認出来る程度。それでも前回来た時はまったく見えなかった男女岳、横岳、それに通 じる尾根筋が全部確認出来たのは収穫。
 ここでお昼御飯にする事にした。小屋の中は綺麗で快適。泊まるのも十分だなと感じましたがストーブがなかった。これって致命的?小屋泊経験がないのでなんとも言えませんが厳冬期は寒いよね。お昼と食べていると一緒に登りはじめた3人組のおじさん達も到着。このおじさん達、こてこての秋田訛りで何言ってるかよくわからなかった。。。(^_^;

 阿弥陀池小屋を出発してからは、とりあえず横岳を目指す。ここではシールを付けてスキーで登る。アイスになってる所はスキーアイゼンが欲しくなったが、なるべく雪がついてる所を狙って登っていく。(前日新雪が降っていなければシール登高はできなかったな)尾根へ上がりきると視界がよくなってきた。その代わりだんだん強くなる風。この尾根では視界が良いと北側に男女岳、笹森、湯森、乳頭を、南側は女岳、小岳、東側に男岳、横岳を望む事ができる。つまり秋田駒山系の全てのピークがほぼ確認出来る。今までいまいち位 置関係がはっきりしなかったが、これでほぼ見て取れた。これも収穫(*^o^*)

 横岳から横長根の尾根沿いを降りていくと今回のメイン斜面大焼砂が東側(左手)に見えてくる。ここは砂地が熱を持っているのか(火山帯ですらね)ほとんど雪がついて無い。そのせいだけでは無いだろうが、、、というのも今回の一番の風をここで体験した。風上に体をすっかり預けても倒れない。それどころかちょっとでも風下側にバランスを崩すと、ころんと1回転してしまうくらいの暴風。ほんとに暴力的な風とはこんな感じなんだろうと思った程。スキーを履いていて風でバランスを崩して転んだ(転がった)のは初体験(笑)まじでこの風だけは嫌になった
。目の前にいるイチローと会話が出来なかった。とにかく1500m地点まではこの風と地熱の影響?でほとんど雪のない所をスキーを持って移動&ハイマツの上をスキーを履いて・・・そんな感じ。あとは大焼砂オープンを頂くだけ。

 シーズン当初から滑りたくて仕方なかった大焼砂の大斜面。上に立ってみるとそれほど広い感じがしない。視界が悪いせいもあるがメローな斜面 はちょっとがっかり。。。それに 風の影響で視界があまりよくない為にせっかくのオープンもあまり気持ちよく滑れなかった。あとツリーのアプローチポイントを間違いたく無いと言うのも理由の一つであったのだが、このあとは大焼砂沢を左手に見ながら尾根沿いを滑る事になる。ところが大斜面 ではがっかりさせられたが、この尾根筋のツリーがホントに気持ちよかった。超ロングツリー斜面 は滑るのに適度な間隔で最高だし、降りるのも尾根沿いなので途中までは安心しておりられる。最後台地状になった辺りから南側トラバースするのに地図読みが出来ないとちょっと厳しいかもしれないが、赤旗が降ってあるので注意すれば問題なし。ただホワイトアウト時は注意が必要かも知れ無いです。最後急斜面 を降りなければならないのでそのポイントを間違わない様に・・・・とにかく厳冬期のパウダーを是非一度滑ってみたいと思うロングツリーラン。来期の宿題バーンです。

 このツリーの斜面の斜度がなくなってくるとあとは道路に降りるポイントに向かってひたすらトラバースである。ボードだったら十分ポールランが可能だろうがパウダーになるともしかしたら止まってしまうかも。それでもここの斜面 (大焼砂&下部ツリー)滑りを満足させてくれるだけの懐の深さを感じる。最後の道路に降りるポイントも少し分かりにくいが発見。あとは気を付けて道路まで降りるだけだ。それでもこのあたりまで来ると雪質もすっかり春のザクザク状態。ツリーも密なので足を取られない様に気を付けて降りて最後に荒沢橋の上で記念写 真!

 やっと駒で遊べた感じである。2月に行き続けた経験も少しは役にたったか?というより今回の山行はとにかく色んな状況を体験出来たので有意義だった。もう一度、今度は女岳周りで遊びたいな。。。。とくに横岳西側シュートはいつかチャレンジしたい。

 
 
田沢湖スキー場尾根1
田沢湖スキー場尾根2
男岳ピーク:イチロー
男岳ピーク:るーつ
男岳からスキー場
男女岳とイチロー
阿弥陀小屋と男女岳
男女岳東側
笹森・乳頭方面
小岳
横岳西側シュート
女岳と田沢湖
大焼砂1500地点北側
大焼砂1500地点南側
大焼砂オープン
大焼砂下部ツリー
ツリーで休憩
荒沢橋
荒沢

copyright (C) Roots. All rights reserved.