INDEXHOME
  04/04/04岩手山:馬返し〜1450m地点〜馬返し
  メンバー:くまちゃん、やべっち、るーつ、ぬ まさん、じんさん、ゆき坊

 
 

 山を滑りたい!僕のその思いは随分前にさかのぼる。
 7年程前、当時モーグルにハマっていた僕はコブになる前のゲレンデパウダーも大好きなフィールドの一つだった。その頃はファットスキーなんてものは海外の雑誌なんかで紹介されはじめたばかりで、日本ではまだまだメジャーにはなりきれていない道具。ましてや冬山登山経験もないし、今みたいにインターネットで情報を簡単に、そして好きなだけ収集出来る環境なんてないそんな中、山を滑りたい、岩手山のあの綺麗な東斜面 を滑りたい・・・単純にそう思っていた。幸い職場の上司が岩手山を過去に2度滑った事がある人がいて、道具や状況をいろいろ教えてもらって登る計画までは立てたが、結局天気に見放されてそれっきり・・・・
 そして昨シーズンからSSでいろんな山滑リのハウツーを学び、雪崩講習会などにも参加してついにチャンスがめぐってきた。そう7年越しの思いがついに実現したのだ。メンバーはくまちゃんをはじめとするSSの面 々。当初ぬまさんと2人で東斜面を焼き走りからアタックの予定をしていたが、前日予定していたくまちゃんチームが天気の状況でこの日にシフト。合流して6人で行くことになった。くまちゃんたちの予定は南斜面 。御神坂に登山道があるのでそちらを滑走と想像していたのだが、実はイメージしていた沢は馬返しに続く沢。御神坂、焼き走りとチェック(天気がよかったおかげで全て斜面 の状況が確認出来た)して結局馬返しからのアプローチに決定。春の快晴、無風の状況での山行となった。

[行程]
 8:30 馬返し出発
12:15 1450m地点滑走開始
13:30 馬返し着

 馬返しを出発してすぐはじまる樹林帯のハイクは前日降った新雪がザラメになっていて、歩きやすく斜度も緩やかなので快適だった。入り口には岩手山の火山活動による土石流を知らせる為のセンサーが沢の途中にある事を知らせる看板があったが、沢を歩くわけでもないのでそのまま入った。

 樹林帯をしばらく歩いて少し斜度が出てきたところで、 セキュラフィックスのクライミングサポートのトラブルと細板&細シールのせいで、食い付きが悪く、結局、樹林帯を抜ける直前までのシール登行となったが、テレのぬ まさんは樹林帯を抜けてしばらくシールのまま登っていったので、相性がよければ1200m地点くらいまではシールでの登行が可能ということになる。そのあとはアイゼンに履き替えての登りになるが、ザラメ雪なのでキックステップでも何とかなりそうなものの、やっぱり安全を考えると必須。とはいうもののアイゼンを持っていくとザックの重さも。。。。普段使用しているセキュラ&シール装備に加えてアイゼン、そしてアイゼンに履き替えた時の板の重さ・・・・。登りのスピードはやっぱりくまちゃん達は速いのでそれについていこうと必死。ところがそれを阻むザックの重さと体力のなさ。持久力ねえのかなあ・・・とホント感じてしまう。これでも今シーズンは結構頑張って山歩き(ほとんど滑ってない(爆))してるし、チャリ通 もしてるし、、、それでも全然足りねえんだなあ。。。あとできるのは自重の削減か?。。。とくだらない事を考えながら登ってました。
 
 樹林帯を抜けると快晴の青空と不動平付近が見えてくる。右手には夏道の尾根がみえて、夏に登った時にチェックした沢が目の前に広がる。こうなると滑るモード全開のくまちゃんのペースはがぜん速くなる。やっと追い付いてもすぐにスタートするから結局いつまでたっても追い付かないんですよねえ(^_^;。。。まあマイペースでしか登れないのでどうしようもないんですけどねえ。。。

 1400m地点まで登ると、登ってきた尾根の左右にある沢どちらを滑るのか決める為、とりあえず左側の岩手山最大の沢を確認する事にした。規模はさすがにでかい。長い年月をかけて侵食されて出来た地形とは言え圧巻である。残念ながら雪が少なくすでに岩があちこちに出ていて雪面 の状況もよくなかったので今回は反対側の夏道の尾根と今回登った尾根の間の沢と登った尾根沿いのツリーとに分かれて滑る事にした。
 
 沢滑走チームは僕とぬまさん、やべっち、樹林帯チームはくまちゃん、じんさん、ゆき坊。僕たちは沢へドロップする為にハイマツのきれる地点までちょっとだけ高度を上げて1450m地点からのドロップ。樹林帯チームが先に滑走。上からその様子を見ながらこちらもテンションを上げていく。そして沢チーム滑走開始。まずはやべっち、沢の端の方からドロップしようとした瞬間、昨日降った新雪部分がきれる・・・・。そのあととりあえず慎重にドロップ。待っている地点からは様子を伺えない。。。。(これ反省点。やっぱり見える位 置で待機してないとね。)しばらくして滑走終了&雪面の状況等の無銭連絡が入り、次に僕がドロップ。念願の岩手山滑走。最大の沢ではないとはいえ、斜度&広さとも申し分ない。沢の中心部分はデブリでぼこぼこしてるがスピードに乗りサイコーに気持ちイイ。登りで弱になった太腿に負荷がかかる。。。2ターン、3ターン 。。。。そして右の樹林帯にやべっちの姿を確認して乗りに乗ったスピードを利用して尾根沿いへとかけ登っていく。初岩手山まずは滑走終了!そしてぬ まさんへやべっちが連絡。ぬまさんの奇声が聞こえてくる(笑)樹林の隙間から見えるテレマークターン。来シーズンは僕も是非テレで挑戦したい。。。。
 
 無事3人とも滑走終了。少し尾根上へ登るもののすぐにくまちゃん達のトレースに合流。下から沢を見上げる。3本しか付いてないトラックを見るのはやっぱり気分がいい。これがパウダーだったらもっと気持ちイイんだろうが、これは来シーズンの宿題かな。このあと樹林帯の滑走になるのだが思いのほか登りで消費した腿の筋力が多かったのか、ザラメのザクザク雪に

ちょっと苦戦。気持ちよくツリーランが出来なかった(ちょっとくやしい。。。)滑るのは問題ない程度のツリーの間隔ではあるけど、それにしてもちょっと密かな。もう少し間隔空いてるともっと気持ちイイとは思うが、滑って下まで来れる事を考えると快適なのかもしれない。

 途中から夏道に入りあとは馬返しまで一気に滑り込む。しばらくぶりの山遊びだったのと、念願の岩手山滑走。春の快晴の気持ちイイ1日を過ごす事が出来た。

 参加者の皆さんおつかれさまでした。そして有り難うございました。  


 
 
御神坂駐車場より
馬返し1
馬返し2
樹林帯1
樹林帯2
樹林帯3
病み上がりじんさん
樹林帯抜けると…
休憩
ぬまアイゼン装着
姫神山方面
樹林帯最上部
最大の沢1
最大の沢2
露岩帯
手前鞍掛山
1400m地点
滑走後1
滑走後2
滑走コース1

滑走コース2
滑走コース3
夏道尾根
ここ滑りました!

copyright (C) Roots. All rights reserved.