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04/05/23:鳥海山 祓川〜七釜小屋〜七高山頂上

  メンバー:ひげ松、アルテシア、四五七朗、risa、エルプ、るーつ

 
 

今シーズン〆は昨年も行った鳥海山。
昨年は2日間というのもあったが、初めてのBC、そして4時間の山登りが大変だ った記憶の方が強かったが、今年はシーズン中の山行のせいか昨年よりは大分楽 に感じたし、登りも滑りもとっても楽しめた。道具がテレマークというのも大き な要因なのかも知れないけど、天気も良くてサイコーの景色とコンディションの いいザラメで〆ができた。

[行程表]

 5:00 盛岡IC集合
 6:00 一関IC折り返し(謎)
      前沢SA休憩
 8:15 祓川駐車場到着
 9:00 登り開始
10:30 七ツ釜小屋 休憩
12:00 斜利坂下 昼食
12:30 舎利坂
13:00 七高山登頂
13:30 滑降開始
15:15 祓川駐車場

温泉:フォレスト鳥海で〆

 集合は5時。少し遅いかと思ったが、遠くから集合することになっていたrisaさ んの事を考えての時間。全員がほぼ定刻通りに集合して僕の車に道具を放り込んで出発となる。天気は曇り。低い雲とガスが少し気になるが予報では回復傾向にあったので期待をふくらませつつ車を走らせる。車の中は最初からテンション上 がりまくり。今シーズンの思い出話から趣味の話まで、初めて一緒に行動するメ ンバーもいたので、とにかく車内は大盛り上がり。そんな楽しい車内の空気からち ょっと冷静になった瞬間、変な風景が目に飛び込んできた。。。。

  「前沢SA・・・」
  「あれ?」

と、一言・・・助手席のひげ松さんも気がつく・・・
だ〜〜〜、、通り過ぎてた・・・!!
しかも結構な距離気がつかなかった。

このまま一関から西へとも考えたが、やっぱり戻った方が速いだろうということ で、しかたなく一関ICで引き返し、また仕切り直し。と、そんなハプニングも有り つつ目的地の祓川駐車場へ向かうこととなる。

 高速を降りて現地に近づくにつれて、新緑豊かな山道になってくる。鳥海山の雪解 け水をたっぷり含んだすばらしい渓流を幾度となく越え、しばらくすると独立峰 である鳥海山がその全容を見せてくれる。このころには空の雲もすっかりとれて 青空の下、まだまだ夏にはほど遠い残雪のたっぷり残った山容が僕たちを迎えて くれる。一同からは歓声が沸き起こりテンションも最高潮へ。。。。

 ほどなくして祓川駐車場へ到着すると、仙台の四五七朗さんと合流した。駐車場で は、昨年来たのがGWだったので雪の少なさにちょっとびっくりしたが、それでも 眼前にそびえ立つ鳥海山に改めて圧倒され、遠いなあ・・・などとピークを眺め ながら考えつつ身支度をした。

 今年は最初は夏道歩きから始まった。最初の竜ヶ原湿原の木道を青空の下歩き始 める。どうやら今シーズンはやっぱり雪が少ないようで、どこまで滑って降りてこ れるか心配しながら登り始めるが、それでも30分も歩けば雪は出てくるでしょ う、などと考えつつ木道を抜け夏道に入っていく。夏道ではザックに付けたスキ ーが思いのほか邪魔になり枝に引っかかっては上を見上げる。30分くらい歩い ただろうか。夏道を抜け雪渓に入りここからは全行程雪の上となる。途中でっか いクラックを何度か通過しながら場所を確認しつつ登るのだが、いつザックに付 けたスキーを下ろしてシール登行に切り替えるかみんなで悩みつつ登りのルート を模索する。結局1時間ほどスキーはザックに付けたままで登り途中でシール登行に切り替え七ツ釜小屋へは 1時間半で到着となった。

 天気がいいので、七つ釜小屋から上はピークをずっと眺めながらの登りとなる。徐々に近 づいて大きくなってくる山頂付近を見ながらだと、少しづつ辛くなってくる体も 気持ちが前へ進みたがる。ナチュラルにハイになってくる自分を押さえつつ、1 歩1歩、歩を進める。やはりペース配分とかは昨年登ってるので気持ち的に大分楽に組むことが出来た。いわゆるシャリバテにもならず、あいかわらずいつもの内 側の踵は靴擦れにはなるものの、なんとか舎利坂下までたどり着く。

 今回risaさんとエルプさんは鳥海山は初めてということで、不安も大きかったよ うだが、途中エルプさんが靴擦れでペースダウンになるものの、全員が無事ほと んど遅れることなく着いた。それにしても今回のひげ松さんは速かった。ホントに良いテンションで登っていたんだろうなと後ろから見て思った。よく鳥海山は 最後の舎利坂の急登が大変と言うけれど、僕が思うに、ここまで来れば後は何とか なるんじゃないかなあ、なんて思いました。登れない要因が出来るのは実は舎利 坂ではなくてここまでのペース配分だったり、登りの質だったり、エネルギー補 給の失敗だったり。。。。それを考えると七ツ釜小屋からこの舎利坂下までの登 り方次第ではこの先の急登は制覇できるような気がして・・・余談です。

 さて、ここでお昼にしました。とにかくいい天気なので、栗駒の山並み、北上山 系の山並み、そして日本海。。。。絶景をテーブルに広げる昼食はやっぱり登ら ないと味わえない快感です。思わず

「飯ウメ〜〜〜〜!!」

などとわけわからん奇声を発しながらおにぎりを食べました。今回びっくりした のはみなさん結構食料に手をかけてると言うこと。エルプさんはおからの炒め物、 四五七朗さんはバナナケーキ。どちらも絶品。このおすそ分けが舎利坂の最後の急登10mの足を動かしてくれたのは言うまでもありません。

 昼食後ここからの登りはザックに板を背負っての直登。僕は今回持ってきたシールが細いのでこの急斜面 はダメだと思いザックに背負いましたが、アルテシアさん、四五七朗さん、ひげ松さんはそのままシールで直登。全員が四五七朗さん特製バナナケーキパワーで舎利坂を一気に登っていく。特にひげ松さんの直登パワーは凄かったですねえ。ホントに真直ぐ登っていきました。はと言いますと、昨年は舎利坂の下で下半身が決まってしまったここからが本当の勝負です。結果 は辛いながらも足はきっちり1歩1歩進みました。そしてサイコーの眺望を今年も堪能出来ました。

 登り切った後はピークでひとしきりパノラマを楽しみ記念撮影。昨年は晴れていたにもかかわらず山頂は物凄い海風が吹いてましたが、今年は全くの無風。そして来年こそは新山〜北斜面 を行ってみたいと思いながら眺めて山頂を後にしました。

 ここまでは山登り、お次は滑りで山を楽しむ番です。本来こっちがメインなので広大な鳥海のザラメ1枚バーンを楽しむ事に成ります。今年はシーズン後半からはまったテレマークでの滑りに自分でもちょっとわくわくしながら、まずは舎利坂にドロップ。僕にとってはちょっときつい斜度も、悲鳴をあげてる太腿でそれなりにこなし大斜面 をろ〜〜んぐた〜〜ん!サイッコ〜〜 !!やっぱりテレはいいねえ。この独特の不安定感の中の安定感。アンバランスの中にある1点のバランスポイント。その絶妙の足裏感覚がアルペンでは味わえない怖さと楽しさがある。青空の下、大斜面 で大の字で寝てみる。マイナスイオン全開の気持ちいい空気が心地いい。

 次々とメンバーが降りてくる。さすがにみんな体にテレイズムが浸透しているというか・・・・気持ち良さそう。アルテシアさんや四五七朗さん、ひげ松さん、僕と、今回はいろんなカメラマンがいてくれるので様々なショットが楽しめます。

 さてさて、登りはとにかく大変でしたが、下りはもうアドレナリン全開モードで皆降りてきます。そんななか勢いあまって大クラッシュのオンパレード。気持ちはいってても体が登りで体力消耗してる分踏ん張りがきかないんですねえ(笑)ある方は顔滑り、ある方は女子バレー顔負けの回転系、はたまたバックドロップ系とみなさんハデに楽しまれたようで、見ていてもハラハラドキドキ。僕も何度となくバランスを崩すものの、気合いだけでリカバリー。本当はリカバリーする筋力なんてほとんど残ってないはザなんですけどね、もともとスピード狂的な部分があるのでこけたら最後、もっと体力を消耗して最悪。。。なんとか最後までこけずに滑り切りました。

 斜面も下の方になってくるとクラックがすごいのですが、登りながら確認してきたのであまり危険は感じませんでしたが、別 ルートからのアプローチだとちょっと怖いかも知れませんね。深い所は2mくらいはありましたしね。七つ釜小屋付近まで来ると一部雪が切れてる所もありスキーを脱いで夏道を越えたりしながらルートを拾っていくんですが、脱いだり履いたりも、限界に近い足ではなかなかしんどい。笑ってる膝を忘れる為にも、「最後だ〜〜!」 などと意味なく叫びながら無理やりテンションをあげる。 滑りの雰囲気は写 真が1番伝わるでしょうからあまり言葉にはしません。おいらの下手な表現でかえって記憶が霞んでしまっても嫌なので・・・・・(^_^;

 今回一番気にしていた夏道を歩いて降りてくるのもほとんどなく、結局、雪が全くなかったのは竜ケ原湿原だけ。ほぼ全行程滑って降りて来れた事は、5月の末のこの雪の量 を考えるとサイコーの結果と思える。とくに七つ釜小屋までの雪質は良い状態のザラメがずっと続いてたし。僕のテレの足前にはとってもイイ感じに滑れました。

 そして最後はやっぱり温泉。猿倉方面へ下っていった所にあるフォレスト鳥海と言う施設に 行った。お肌つるつる系の泉質は癒し系。露天風呂からは鳥海山の全容とまではいかないものの良い感じで見えるので、忘れてきた魂を元に戻すべく遊び疲れた体を休める。。。。と思ってもこのテンションはそう簡単にはおさまらず、露天風呂でひげ松さんとテレ談義。マッパでテレマーク姿勢なんかをしながら、あーでもないこーでもないと・・・・(笑)内風呂から見ていた人はさぞ不思議だった事でしょうなあ(^_^;風呂上がりにはrisaさん御推薦の牛乳。牛乳飲むと筋肉痛が次の日調子良いそうです。僕も1本!この日の売店の牛乳はどうやら今回のメンバーで買い占められたようで、僕が最後の1本でした(笑)次の日筋肉痛には・・・どうかな(笑)

 3月からテレマークをはじめて鳥海にまで登って降りてきてしまったのは自分的にも驚きでしたが、来シーズンはもう少し足前をあげて厳冬期へ向かう準備をしたいと思います。イイ〆が出来ました。

今シーズン御一緒した方々有り難うございました。
来シーズンは本格的にテレマーカーなRootsになる予定です。
テレマークサイコ〜〜(*^o^*)



 
 
前沢SA?なぜ(笑)
祓川駐車場より
祓川駐車場
竜ケ原湿原
夏道
雪渓1
雪渓2
氷ノ薬師上1
氷ノ薬師上2
氷ノ薬師上3
氷ノ薬師上4
賽の河原1
賽の河原2
七つ釜小屋上
舎利坂下
舎利坂1
舎利坂2
山頂直下1
山頂直下2
山頂より北東側
山頂にて記念写真
北面
ひげ松1
エルプ1
risa1
アルテシア1
四五七朗
Roots1
Roots2
ひげ松2
Roots3
risa2
エルプ2
アルテシア決定的瞬間
七つ釜小屋
photo協力:
   ひげ松
   四五七朗
   アルテシア
  Thanks!!
七つ釜小屋西側斜面
Roots3
祓川駐車場
おつかれさま!
来年も
遊ばせてください!

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