［２日目］

　１日目の夜。布団に入った後どのくらい経った頃だろう。。。。あまりの寒さに目がさめた。寒さと言うより悪寒、寒気。そう熱発していた。震えが止まらないほどの寒気が襲い掛かりどうにもならない。とりあえずザックから風邪薬を出して飲み、もう一枚着て布団に潜り込む。薬が効いてくると寒気も治まりまた眠りに就いた。 朝起きると喉がちょっと痛い。それでもとりあえず体調は悪く無い。体にも力が入る。なんとかあの後の睡眠である程度復活した。ここで体調不良で待機なんてしゃれにならない。念のため朝御飯の後また薬を飲んでおく。

　身支度を済ませて車に積もった雪をはらい（下ろす？（笑））２日目のはじまりである。今日は八甲田の案内人まーちんがいる。心強い。ロープウェイ乗り場にはまだ誰もいなかった。２階のゲートの所に荷物を置いてほどなくすると続々と人が集ってきた。さすがハイシーズンの連休である。今日も相変わらず天気は安定しない。ゴンドラ乗り場から見える風景も吹雪に消されて白い世界。。。今日もツアーは出れないか・・・それでも一応銅像にまーちんの車は置いてきたので頂上の天気次第では行くつもりなのだが。。。。

　期待はして無かったが頂上は今日も猛吹雪。視界は１５〜２０。毎日降る雪は今日も膝まである。とりあえずダイレクトコースを誘導ポールに従って落ちていく。途中のツリーランはまさにパウダー天国。これで視界がもう少し良ければこれでも十分なパウダー三昧になるのだが・・・・。それでもある程度高度を落すと風もおさまり視界もほどほど良くなってくる。緩斜面 である事が恨めしいが腰まで埋まるパウダーしかも今日は気温も低く八幡平と同じくらいのドライパウダー。今シーズンはじめたテレマークでも物凄く楽しくコントロールができる。ちょっと途中調子に乗り過ぎてゆきぼうにダイブしそうになったけど（苦笑）。。。滑っても転んでもまわっても楽しいパウダー。この天気の事を考えるとこういう楽しみでも十分である。八甲田のブナに降り積もった雪は青空の下とはいきませんでしたが心地よい雰囲気を味合わせてくれた。

　滑り降りてくるとさすがに３連休の中日。ロープウェイは１時間半の待ち時間。少し落ち着くまで休憩しようという事になり食堂で休憩。僕は朝飲んできた風邪薬にせいか物凄い眠気が襲ってくる。１本滑って疲れた感じとこの眠気とで、おかしなテンションを持続。今考えるとこの少しの休憩がちょっとよかったのかもしれない。そしてその後お昼前にもう１本登って滑る事にした。この頃には待ち時間も４０分のアナウンスに変わっていた。驚いたのはロープウェイに乗るお客さんは僕たちみたいに滑る人だけでなく、観光の人も入るという事。ザックを背負ってフル装備の僕たちからみると、ミニスカートのお姉さんやコート１枚のおばちゃんが山頂付近で吹雪にさらされてるのはちょっと異常な光景に見えてしまうんですけど、そんな吹雪を体験したあの方達から見ると、僕たちの遊びは正気の沙汰には感じられないんだろうな・・・などと思ってしまう（笑）

　本日２本目はモッコ沢コース。ウィンドパックされた硬い斜面をツリーホールをよけながら降りていくと、視界は悪いがオープンバーンが広がった。順番に降りていくが視界不良がなければもっと楽しいだろうに・・・。もう少し降りると視界もちょっと良くなる。斜面 は荒れているもののドライパウダーが悪雪を感じさせない。時折あたるノートラック。テレマークとはいえ胸までふきあがるパウダーにむせながら幸せを感じる。最後はクロスコースのようなしっかり踏み固まったトレースを下り降り今日はこれで終了。最終日の天候回復にかけた。

　 宿に帰ってくると滑り足りないまちゃみとしんが屋根にハイクアップして滑ったりしていた。こんなバイタリティーがsnow-surf的なのかもしれない。。。（笑）

　合宿も２日目になるとみんな打ち解けあってくる。本日の料理当番は僕たち３人（るーつ、たく、ひげ）。メインのマーボー豆腐。水餃子、中華粥の仕込を完了すると、残りの食材を使い、息のあったコンビネーションで次々と創作まかない料理を完成させていく。台所ではカリッカリにひえたジンにゆずというなんともオリエンタルな飲物も登場し、まかない料理とともにダメ人間が徐々に出来上がっていた。。。

　本番時間帯にはひげ料理長はすっかりノックダウン。鬼ひげ料理長と化していた。。。（爆）

　本日も滑りではもう少しという欲求不満が残るものの楽しい１日を過ごせた。

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