最終日です。前日ちょっと寝る間際のsnow-surf的道具考がちょっとひびいたのか、6時半まで誰も起きず爆睡!9時のロープウェイに乗りたいので全員が焦りながら準備を開始。朝食は前夜akubiシェフが準備していたクリームソースのリゾット。雑炊じゃありません、リゾットです。深沢温泉にはちょっとおかしな響きですが(笑)激ウマリゾットをたいらげ8時には宿を後にする。深沢温泉、離れ宿の良い感じの宿でした。
低気圧もほぼ通過。青空の下、八甲田のパウダーを滑ると言う期待を持ちつつ駐車場へ向かう。今回の目的前嶽の北斜面
オープンを滑ると言う目標をなんとかクリアしたい。体全部で八甲田パウダーを感じたい。そういう思いが全員の中にあった。ビギナーズチームとは言え今回のツアーで『前嶽〜銅像コース』は3回目。なんとか地形図と実際の場所がリンクしてきてルートファイティングもそれなりに自信が持てる状況になった。
山頂では風速10m、視界はやや不良。ちょっと天候に不安を持ちつつ滑り出し。視界不良のせいもあってか最初の滑り出しを少し北よりに取り過ぎ最初の谷へ向かうのに少しトラバース。視界が良く無かったせいもあってちょっと不安になるも日頃の行ないのせいか、最初のパウダーポイント、しかもノートラックに巡り会ってしまう。斜度は25〜6度か?この時じんさん、たくぼんずは別
ルートでシュー履き替えポイントに滑り降りる。
さてこのパウダーポイント、絶好の雪崩ポイントにもなり得るばしょ。下はV谷の底で雪崩れたら真下は危険ポイント。とは言えノートラックのこの斜面
をよだれ流して通過するのは勿体無さ過ぎ。特に今回のツアーあまり良い思いをして無い。斜面
の上に立ってアドレナリン指数60%オーバー。。。。ただ頭の中では葛藤してました。『弱層チェックしよ〜〜!』って声をあげようかどうか?ふと目を横にやるとゆき坊が手で円柱らしきものを作ろうとしている、とそこへまちゃみがその円柱へ滑り込む。。。ゆき坊潰された円柱をみて何事も無かったごとく・・・。僕は誰かの声が上がるのを期待したがそれだけ。雪崩れるかも?どこを滑ったら安全か?・・・・・・そんなことを考えながらそれでも滑り出した。ファーストトラック!不安の中にもアドレナリン溢れてくる・・・80%!その後メンバー全員が順調にドロップイン。何事も無く無事滑り降りる。ちょっと一安心。
V谷をトラーバース、履き替えポイントまで移動するとじんさんとたくぼんずが準備を開始していた。無事合流。さ〜〜目的の前嶽へ移動開始である。前嶽の中腹では初日に消息を絶ったまちゃみポールの捜索をしようと思い、その場所と思われる付近まで行った。ところがさすが山の風景。確信が持てる場所へは行くことが出来ず、しかもこの2日間で降った雪の影響もあって掘っても雪崩を誘発する危険もあるとと判断、そのまま前嶽ピークを目指す事に。この時点の天候はほぼ無風、多少のガス。途中まではみんなと一緒に直登。その後シールでは無理となってきて僕だけ斜面
をななめに巻きながら北側のオープンを目指す。他のメンバーはラッセル隊長ゆき坊が最後尾から手をあげ先頭志願!と思いきや10歩で(T-T)。たくぼんずがその後先頭を行く。てっきり僕の後をついてくると思ったら、みんなはそのまま直登!僕以外はピークハント。僕はピンポイントで北斜面
オープンのドロップ地点へ到着。メンバーがピークハントしたとも知らず視界不良のオープン斜面
を眺めて降りる方向を地図にコンパス当ててにらめっこで確認。とりあえずこの斜面
で間違いはなさそう。さてメンバーはどうしたものか?早くこないかな〜〜なんて考えながらカメラ片手に・・・・おお??!・・・急に明るくなってくる、視界が開けてくる、太陽が出てきた。。。。ぐわ、おわ・・・※★☆◆●※□■○△・・・!銅像の降り口まですっかり確認。そして目の前には目的の前嶽のオープンが青空の下広がっている。。。言葉にならなかった。アドレナリン指数85%!脳みそ耳から垂れてきそうな状況。カメラのシャッターを夢中で切る。滑るラインを目で追う。。。もう待てない、この視界もいつまで続くか、、、その時かよこが山頂付近からやってきた。この時はじめてみんながピークハントしていることを知る。僕はピークなんてどうでもいいんですよ。目の前の斜面
に溶けていました(^_^;5分程すると続々メンバーがこちらへ来る。青空のオープンに一同言葉を失う。後から反省した事でしたが、ここでも弱層チェックしませんでした。この青空オープンにすっかりやられてました。今思えばみんなが来るまでに準備だけでも出来たはず。激反省。。。次回は必ず・・・
前嶽の北オープンは滑り出す方向によってだいぶ斜度が違いますね。ほぼ真北に滑り降りると斜度は緩やか、少し東よりは斜度もありごきげんなオープン。斜度のない方を見には行ったもののやっぱり斜度のある方が気持ちイイに決まってるので、東よりの斜面
へ戻る。メンバーのかけ声もありファーストトラックを刻む。念願のオープンバーンでの超ロングターン。横からパウダーの感触が板越しに体全身に伝わる。。。アドレナリン120%〜〜全開〜〜
!!きもちいい〜〜〜!その後はファーストだったので止まる場所考えながら北側へトラバース。。。。放心。。。。とりあえず斜面
を見上げる。みんながいる、トラックが青空に重なる。。。またまた放心。。。この場所へ少し魂忘れてきたかも(^_^;この後メンバー全員がアドレナリン全開で降りてきたのは言うまでもありません。
ちなみに今回のツアーでは山滑り、特にオープンバーン初体験者が何人かいました。このメンバーはきっともうこの世界から抜けだせません。僕もその1人なんですが....。みんな素敵でした、御機嫌でした、カッコよかったです。悔やまれるのは誰も動画装備を持っていなかったこと。。。。次回は誰か撮って〜〜〜。
さてさらにパウダーゾーンは続きます。とはいってもそんなに大きい斜面
ではないので余韻が残ってる体にはサイコーです。アドレナリン指数100%。まだまだ御機嫌です。このあとツリーに入りますが、ツリーもトレースのついてないツリーランは僕は個人的に好きです。パウダーの障害物競争(笑)そうこうしてるうちに他のパーティーのトレースに出る。後はトレースを辿って無事全員下山。やっとアドレナリン指数50%ほどに戻ってまともに話せる状況に(笑)
デポ車前で前嶽北斜面を眺めて全員で記念写真パチリ!おつかれさまでした!
その後昼食後酸ケ湯温泉に移動。どっぷり浸かって前嶽においてきた魂に戻ってました。たくぼんずはマジで瞳孔開いてましたし・・・(笑)そしてまっこちゃんは温泉から出る時かけてました。。。何をって?酸ケ湯に行った人はわかるよね(笑)腰引けてたけらしいけど(爆)
無事全行程終了、社会復帰したくない病と戦いながら帰路へつく。。。。
ビギナーズメンバーのツアーでしたが、それぞれが自分で色々考える事の出来るツアーでした。その分反省点も多かったですが反省点は別
ページで・・・・。とにかくたのしかった。脱ゲレンデ!第1歩を踏み出せたかな。
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