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スキー、スノーボードのゲレンデ内の衝突事故 [6]

【事故そしてその後】


ゲレンデから救急車にて病院に搬送されたわけだが、今回はたまたま僕が勤めている病院が救急指定病院だった為それほど搬送先決定まで時間はかからなかった。
時として搬送先の病院が救急指定であっても専門のDrがいるとは限らないので
いわゆる救急車でのたらい回し状態に陥ることがある。
しかしそんな事を救急隊に確認出来るわけではないのだが・・・・余談である。。。。

さて、Sさんのその後だが、入院してから1週間程(年末年始を挟んだ為)手術をしないでベットで足を固定された状態だった。
事故の3日後会いに行ったのだが、大分落ち着いて事故の事を振り返ってくれた。
そして最後に『治った曉には一緒に滑りましょう!』と言ってくれた。
ところがその後、なかなか手術の日程が決まらず、また骨折している為、痛みが激しく眠れない日々が続いた為
看護婦さんや病棟の看護助手さんにずいぶんつらくあたっていたようで
その話を聞いてから僕もなかなか会いに行くタイミングがつかめず、1カ月ほど会わずにいてしまった。
入院してから約10日ほどして手術も無事終わり、手術後は痛みも消えたせいか大分落ち着いてやわらかな顔付きになったと言う事を病棟の看護婦さんから聞き少しほっとした。
そしてSさんが松葉杖を使ってリハビリを始めた頃僕の所に話があるとやって来た。
約1カ月ぶりにお話をしたのだが、内容は今回の怪我の具合や手術後の状態、リハビリそしてこれからの事・・・・
そして最後にこんな事を切り出してきた。

「今回の事では大変ご迷惑をおかけしたと思っています。それを承知でお願いがあります。もし良かったらRootsさんの保険を使わせてもらえれば助かるのですが!」

と・・・・・!!

ちょっと絶句してしまった。
彼が言うには会社も2カ月間の休業状態。給料がその間60%にダウン。
そして骨折部位が複雑に折れていたため少しマヒが出ているらしくリハビリも長期化しそう。
その他に1年後には骨を固定してある金属プレートを取るための手術。。。。
ざっと考えただけでも金銭的にきつい状態でそれを少しでも補填することが出来たらと・・・・。
幸いにも僕は個人的にスキー保険に入っているので万が一彼のような状態になっても金銭的に困ることはないと思うのだが
確かに下準備をしていない状態でのこの状況は普通の人には多額の出費になってしまう。
僕としては今回の事故の状況で僕の保険が使えるとしたなら
別に使ってもらっても構わないとは思ったが、こんなのあまりにも虫のよい話である。
本来この手の保険の対人賠償というのは本人が少しでも過失がある場合のみに支払われるものであって
一方的にぶつかってきて怪我をした相手に対して支払われるくらい簡単なものではない。
仮に事実を曲げて僕に少しの過失があったような申告をして保険請求をするようなこととなると
これはりっぱな保険金詐欺となるわけで
そんなのごめん被りたい僕としてはちょっと冗談はやめてくれと言いたい気分ではあったが
保険屋さんと相談して後日また伺いますと言うことでSさんとは別れた。
その後、保険屋さんと連絡をとり事のいきさつを説明したが
今回のケースでは後々のことを考えても保険は使うべきではないとアドバイスをされた。
分かり切ったことだったのだがトラブルの元になるような事は避けたほうがいいと言う事である。
まだこの事についてのお断りのお話はしていないが近日中にしに行こうと思う。

 

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